その原料となるリチウムがどのように生産されているか知っていますか?
世界のリチウムの30%近くを生産しているSQM社の生産方法を紹介します。
SQM社はチリの企業で、アタカマ塩湖の下にある地下水を使ってリチウムを生産しているそうです。アタカマ塩湖の地下水にはリチウムが含まれているけど、濃度は0.2%と低い。
そこで、地下水を汲み上げて人工の池を作って天日干させることで、水分と飛ばす。
この過程でNaCl, KCl, Mg Cl2が析出し、リチウム濃度は高くなる。
リチウムの濃度が高くなってくると水が黄色くなって、オイルのような手触りになる。
リチウム濃度が6%となる、今度は、工場で化学的な処理によって不純物を取り除く。
具体的には、
添加物質 | 除去される不純物 |
---|---|
イソオクタール/ケロシン | ホウ素 |
水酸化カルシウム | Mg |
炭酸ナトリウム | Na |
(https://www.gsj.jp/data/chishitsunews/2010_06_09.pdf)
のように取り除いているようです。後は、粉末状にします。
ちなみに、リチウムの生産国トップ3は、
1 | オーストラリア | 38% |
2 | チリ | 33% |
3 | 中国 | 10% |
(http://mric.jogmec.go.jp/public/kogyojoho/2015-09/vol45_No3_03.pdf)
です。オーストラリアでは、鉱石から、中国ではかん水と鉱石の両方が行われている。
方式 | メリット | デメリット |
---|---|---|
かん水方式 | コストが安い | 時間がかかる |
鉱石 | 短期間 | コストがかかる |
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